韓国ドラマ‘ザミュージカル’、‘のだめカンタービレ’と‘グリー’の間
‘ザミュージカル’主演:クヘソン(コウンビ役)、チェダニエル(ホンジェイ役)、オクジュヒョン(ペカンヒ役)、パクキウン(ユジン役)、キウンセ(ソラキョン役)
5行のあらすじ(概要)
ミュージカル俳優を夢見る医大生コウンビは不足している実力のためにオーディションでいつも脱落する。
しかし、ミュージカル界最高のディーバペカンヒと別れた後、歌謡作曲家に転業したミュージカル音楽監督ホンジェイは、彼女の優れた才能に気づき、二人は一緒に新しい作品を準備する。
そんな中、ミュージカルをお金儲けの手段として見る財閥3世ユジンがこの作品の投資家となり、ウンビと葛藤を起こす。
価値観が異なる俳優との投資家。
果たして彼らは、作品を無事完成することができるだろうか。
韓国ドラマ‘ザミュージカル’は9月2日に初放送を予定している。
‘ザミュージカル’プレビュー
‘ザミュージカル’(脚本:キムヒジェ、演出:キムギョンヨン)は、ミュージカルを重点的に扱う韓国内初のドラマだ。
2009年に企画され、2010年8月に撮影を開始したが、不慣れな素材との理由で編成に困難を経験し、やっと光を見ることになった。
ミュージカルの形式を導入するか(MBC韓国ドラマ‘私の愛にさや’)の話を解いていくための措置中、一つとしてミュージカルを使用していた(MBC韓国ドラマ‘オレのことスキでしょ’)以前の作品と違い、‘ザミュージカル’は、ひたすら音楽産業の中の人物の話を実感できるように描き出すことに集中する。
8月30日開かれた製作発表会でクヘソンは“ボーカルレッスンを通して、歌う時に出てくる悪い癖を捨てて音をきれいに作る練習を続けている”とし、普通の志望者から、ミュージカル俳優になるコウンビ役を消化するために努力を続けていることを明らかにした。
チェダニエルも、また、ブロードウェイ出身の天才作曲家ホンジェイ役に没頭するために、“ブラウンアイドソウルの歌をたくさん聞いて”語り口まで緻密に設定したと打ち明けた。
このほかに、ハイライト映像でウンビに向かって“私がOKしないと(出演)できない”と言う製作投資社の代表ユジン(パクギウン)や、最高の席に上がるために、恋人のジェイを捨てて、劇団の代表者と結婚したペカンヒ(オクジュヒョン)の様子は、ミュージカル界をめぐる葛藤を多様に見せてくれる。
‘ザミュージカル’見ようか、やめようか
‘ザミュージカル’見るか?
9月2日の夜9時55分に初放送される‘ザミュージカル’は、同時間帯に放映されるKBS‘VJ特攻隊’やMBC‘ニュースデスク’などの時事教養番組と確実に区別され、新たな見どころにのどが渇いている視聴者たちを引き込むことができる余地を持っている。
特に、ミュージカルを通じて関係を結んだり成長する主人公たちの姿は、クラシックを扱った日本ドラマ‘のだめカンタービレ’と似ていて、これに熱狂していた女性視聴者たちにアピールする可能性が高い。
“私はミュージカルをしたらこのようにバカになります。”と言いながら、ばさらがみで明るく笑うウンビの姿には、突拍子もないが愛しかったのだめが自然にオーバーラップされて、彼女を見つめて“俺とバカなこと、一度やってみるか?”と言っているジェイからはのだめを本格的なクラシックの道へ導いた千秋の痕跡を簡単に見つけ出すことができる。
結局、‘ザミュージカル’もまた、ジャンル的な楽しさとその中で得られるロマンスをどれくらい成功的に和えて出すのかがカギであるわけだ。
‘ザミュージカル’見るのやめようか?
米国の代表的なミュージカルドラマ‘グリー’を想像していた人々の場合は、多少物足りなさを感じることもできる。
優れた歌と踊りの実力を備えた‘グリー’の主人公とは異なり、ウンビは、曲を一度見て覚えて歌うことができる才能以外には何も持ってない。
もちろん、練習を通じて俳優に生まれかわる人物ではあるが、ミュージカルの演技をしてみたことのないクヘソンがどれだけ完成度の高い舞台を見せることができるかは懸念される部分だ。
ただ‘マリアマリア’のソーニャ、‘モーツァルト! ’のソポムソクをはじめ、チュジョンファ、チョジフンなど、実際のミュージカル俳優たちが踊りと歌を披露したというので、ちょっとでもミュージカルの真髄を味わうことができるチャンスは十分だ。
その上、キャリアは3年だが、舞台経験は一度だけのミュージカルコーラス俳優サボクジャ(パクキョンリム)と貧しい芸術家のミュージカル作家兼演出家のクジャク(オジョンセ)など、この世界を構成する多様な人物らの典型が登場して興味を加える予定だ。