韓流ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の韓流スター、最も韓国的なイメージの俳優、イヨンエが9年ぶりの復帰作として「申師任堂」ドラマを検討していることが伝えられました。
現在放送局も未確定しており、タイトルも決まっていない状態で“良妻賢母の代名詞である申師任堂の人生と教育法を描いたドラマ”ほどで紹介されています。
彼女が出演提案を受けた「申師任堂/シン・サイムダン」は、栗谷(ユルゴク)の母であり、韓国的良妻賢母の鑑といわれる人物なんです。
人気の海外ツアー、韓国旅行へ行ったことのある方、一回はお目にかかったことがあると思いますが、2009年6月から韓国の5万ウォン札に初の女性の肖像画として登場した「シン・サイムダン」さんですから(笑)
以前から韓国の5千ウォン札の肖像画として描かれている「栗谷李珥(ユルゴッイイ)」さんはシンサイムダンと親子で、しかも現在の5千ウォン札には母親の絵が描かれています。
でも以前の5千ウォン札には、今とは異なる親子の生家が描かれていました。
それが、よく「黄真伊(ファン・ジニ)」のメインロケ地でもありながら、新韓流ドラマの中心にある「宮(クン)~Love in Palace」など、多くの時代劇が撮影された韓国ドラマのロケ地「船橋荘・ソンギョジャン・선교장)」とセットでツアーが組まれる「烏竹軒(オジュッコン・오죽헌)」と呼ばれる建物です。
▶申師任堂は誰?
申師任堂(シン・サイムダン・신사임당、1504年12月5日〜1551年6月20日)、またはサイムダン・シンさん(師任堂申氏)は、朝鮮時代中期の文人であり、儒学者、画家、作家、詩人であった。
江原道江陵(カンウォンド カンヌン)出身。
朝鮮時代中期の性理学者&政治家である3番目の息子、李栗谷(り・りっこく、イ・ユルゴク)こと李珥(り・じ、イ・イ)はじめ、画家である長女、梅窓(メチャン、本名:李香今)や、4番目の息子、李瑀(イ・ウ)を詩や絵画に優れた芸術家として育てた母でもある。
朝鮮では良妻賢母の鑑とされる。
2007年韓国の女性界の反対と集団反発にもかかわらず、政府によって5万ウォン札の主人公に図案された。
最近では5万ウォン札のモデルとしてよく知られている師任堂申氏!
最初に5万ウォン札を作る時、誰をモデルに描いて入れるか、苦心をしたようですが…
しかし、いざ紙幣のモデルがこの人に指定されたとき、女性部とフェミニズム運動圏ではあまり喜ばなかったようだが、その理由が良妻賢母がこの時代の女性像と合わないからという。
同時代の女性、ムンジョンワンフ(文定王后・문정왕후)、チョン・ナンジョン(鄭蘭貞・정난정)、ファン・ジニ(황진이)などと比較され、絵画、書道、詩はもちろん、学問にも優れ、生理学的知識と道学、文章、古典、歴史などの該博な知識に、刺繍(クロスステッチ)と生地作りにも上手だった彼女は、当時には「安堅(アン・ギョン/안견)に次ぐ画家」という高い評価を受けるほどの芸術家として高い名声があったようです。
しかし、今では彼女の業績や多方面でかなり前向きだった女性という姿は無視され、良妻賢母というイメージや栗谷の母と呼ばれる名称が有名で、あまり照明を受けませんでした。
「シンサイムダン」こそこの世代に合った女性像ではないでしょうか?!
そういえば…韓国最高の貨幣5万ウォンの主人公、申師任堂がドラマの主人公に出てきても可笑しくないはずなのに…まだなかったことが不思議なくらいでね?!
▶最も韓国的なイメージのイヨンエ、申師任堂シンクロ率100%
誰が申師任堂のドラマを制作するとしても、主人公に誰をキャスティングするか?…とお悩みなら、断然イヨンエを話すはず。
私たちが覚えているこれまで見せてくれた彼女の演技と姿が「シン・サイムダン」のイメージとあまりにもよく満たすという気がするのですが.…
すでに3カ月前にパク某作家が書いた「申師任堂」シノプシス(あらすじ)が完成され彼女に渡され、現在演出者と撮影時期などを議論中ということから見れば、事実上出演が確定したことになりますよね。
現在イ・ヨンエ側では、肯定的に検討中だという下の返事をしたそうです。
「ドラマ自体もまだ内容や編成が具体化されていない初期の企画段階で、どのようにドラマが作られるかも、イ・ヨンエが最終的に出演することになるかは見守らなければならない」
「現在、肯定的に出演を検討している」
教育的なドラマ…しかも主人公が「申師任堂」…イ・ヨンエとしては久しぶりにやってみたいドラマであることと思います。
文字通り良妻賢母、内助の功の代名詞としてよく知られている彼女だと私は覚えています。
▶すでに期待されるドラマ「申師任堂」
この間の記事で韓流・韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い:原題 대장금・大長今 MBC 2003年」の続編である「チャングム2/大長今2」の製作に関する話が出てきたんですが、その時はイヨンエが出演を断り、話題になりました。
これらの理由もドラマ「申師任堂」出演を念頭に置いたものではないかという分析も出ました。
もう今回のドラマは既にシノプシス(ストーリー)も出て、イ・ヨンエも検討をしたので「肯定的に検討」という言葉は、出演の意思を明らかにしたように見えるのですが…
歴史の中のシン・サイムダンのイメージを考えてみると、育ち盛りの子供たちのためにも出演をすると助けになるという気がする作品ですね。
この間に出演したsbs tvスペシャル「イ・ヨンエの晩餐」での姿はより一層確信をさせましたが…
「申師任堂」ドラマは「花より男子~Boys Over Flowers/꽃보다 남자」や、韓国版‘のだめカンタービレ’「ネイルもカンタービレ/明日もカンタービレ/내일도 칸타빌레」などを制作するグループエイトが企画した作品です。
イヨンエが同ドラマに出演することになると、2005年の映画「親切なクムジャさん/친절한 금자씨」以後9年ぶりに演技を再開することになりますね!
2009年、実業家であるチョン・ホヨン氏と結婚したイヨンエさんは2011年2月に二卵性双子(男の子と女の子)子供2人を出産し、以後、俳優としての活動よりも育児と家庭に集中してきました。
1971年1月31日生まれで今年、もう43歳の年齢になったイヨンエ!
今は良妻賢母のイメージを持った彼女がもしドラマの出演が決まると歴史の中の女性‘申師任堂’の教育法をどのように再解釈して、視聴者にどんな演技を披露してくれるのか熱い関心が集まっています。
しかし、このドラマが最終的に時代劇になるのか、現代劇になるのかも未知数であることがわかりました。
一方、イ・ヨンエは8月13日開かれた「2014韓国・ASEAN特別首脳会議」の広報大使委嘱式で演技計画についた質問に、「遅く結婚して遅く子供を産んだため、赤ちゃんが本当に可愛かった。子供たちが4歳になったが、育つのを見守っていたらこのように時間が経つのに気づかなかった。まだ待ってくださる方たちがおられるということに感謝する。ずっと仕事がしたく、演技者として働くことも重要だと考えている。待ってくださる方のためにも「待ったかいがあった」と思うことができるぐらいのよい作品を探している」と言いましたね!
「申師任堂」ドラマは現在、来年初めの放送を目標に、地上波3社と編成可否を打診中であり、早ければ今年の秋から撮影に突入する予定だそうです。
イ・ヨンエさん、より良い姿で会えることができることを期待しますね~^^
安堅(アン・ギョン/안 견):朝鮮王朝時代前期の画家で安平大君(アンピョンデグン/안평대군)を仕えた。彼のために1447年「夢遊桃源圖/モンユドウォンド/몽유도원도)」を描いて、翌年「大小駕儀仗圖/デソガウィジャンド」を描いた。特に山水画に優れていたし肖像画・四君子・意匠圖などにも優れており、日本の水墨山水画の発展にも影響を及ぼした。