韓国ドラマ「シンイ-信義」あらすじと感想3話!どうして君は元の国の公主だったのだろうか?
韓国ドラマ「シンイ-信義」あらすじ3話では、隊長チェ・ヨン(イ・ミンホ)とユ・ウンス(キム・ヒソン)のラブラインと共にコンミン(恭愍)王(リュ・ドクファン)とノグク公主(パク・セヨン)の存在感も圧倒的だ。
リュ・ドクファンの繊細な目つき演技とカリスマは相変わらずだったし、パク・セヨンの冷たいけど、魅惑的な姿も高麗末の優雅な王妃役に適格だった。
‘その日、私が寶塔實里(ボタプシルリ)公主だと明らかにしていれば、殿下と私の間が少しでも変わることができたのだろうか?’
ノグク(魯国)公主の頭の中に江陵大君(カンルンデグン、後日恭愍王)に会ったあの日の記憶が擦れていく。
ノグク公主の回想シーンでコンミン王との悪縁、あるいは運命のような縁になった出会いが描かれたが、それよりもだいぶ前に恭愍王に会ったことがあって密かに思いを寄せていたのではないかという気がした。
高麗言葉を学んだ理由も恭愍王と話を交わしたかったのではないか?
コンミン王の深い恨みと怒りを見たのは悲しいことに、ノグク公主が最もときめいたあの日だった。
江陵大君(カンルンデグン)と結婚することになるという話にどれだけ胸がドキドキしたのか、秀麗な容貌に気品のある話術、芸術に造詣が深かったカンルン大君の絵の技量は元の国の皇室でも称賛の声が高かった。
しかし、ノグク公主は知らなかった。
カンルン大君の心に元の国に対した恨みがあれだけ深かったことを…
“十二歳の幼い私を連れて来て、彼らの皇太子の世話をしろと侮辱を与えたのに、今や彼らの婿になれとしてるんだ。”
公主の部屋と知らずに、公主との出会いを避けて隠れて入ったところで会った高麗女人にカンルン大君はそう言う。
その高麗の女人が会いたくなかった元の国の公主であることを知らないまま…
“一面識もないその女人、聞くだけでも身震いがする元の国の女人を俺に受け入れなさいと?私が会ったとしても元の女なんて覚えたくもない。”と、言いながら元の公主との婚姻を避けるのは難しいようだから第一夫人になって欲しいと初めて見た席で求婚までしたカンルン大君だった。
“今のように私たちの高麗言葉で、私が悩みを言えば耳を傾けて、恐れたり怒りで震えている時はそばで支えてくれ。元の国の女なんて、君のところには近づかないようにするから…”
カンルン大君は見られなかった。
高麗女人だと思っていたその女人、ノグク公主が黙って流す涙を…
“君が寶塔實里(ボタプシルリ)公主だったということを知っていたら、私が君にそんなに深い傷をつけることはしなかったろう。”と、ノグク公主を見るたびに、コンミン王は思う。
誰かに本音を打ち明けたのは初めてだった。
信じられる人は誰もいなかった。
自分の息の音さえ元の国の皇室に報告されていることを知っていたコンミン王だった。
自分を輔弼する臣僚たちは、元の国の口と耳になって自分を監視する人々であっただけだ。
しかし、公主の宮であった女人は、わけもなく信じたかった。
ノグク公主をを貢ぎ物として引かれてきた高麗の女人だと思っていたコンミン王は、外で自分を捜す騒ぎが起きていても黙って彼を見守ってくれる女人がありがたかった。
元の国の公主と会うことを避けて隠れたという話に、元の公主と結婚するのが嫌かと聞いてくれる。
誰も尋ねたことのない質問だった。
高麗の王さえ元の皇室から任命する世界だから、王子の結婚も彼らの思い通りだったから…
なぜだったかは分からない。
その瞬間、 10年をこらえていた悲しみと怒りが溢れ出てきたコンミン王だった。
誰にもできなかった心中深く秘して語らなかった言葉が出てきた。
“嫌いかって?彼ら勝手に高麗王を任命し、廃位させて、先玉である私の兄が彼らに王位を奪われて謫居に行くときにどんな事が起こったか知ってるか?私もこれから元という国の娘婿になって頭を下げて呼ばれたら意志なく伺って、追い出したら叩かれて…”
知っていると、その悲しみと恨みを知っていると、慰めるように温かい手がコンミン王を握ってくれた。
虚空で二人の目が合った。
その時だった。
コンミン王にその女人が運命のような愛で近づいてきたのが…
この女人なら誰にも言えない嘆きも吐けるようで、恐怖心、羞恥心などの苦痛に震えているときに力になってくれそうだった。
それなのに、初めて心を開いた女人が元の国の公主だったなんて、これはなんという皮肉な縁なのか、どうして君は元の国の公主だったのだろうか?
チェ・ヨンという心強い大将と一緒に元の国に奪われた土地を再び取り戻し、高麗の復興を導いた偉大な王の中の一人だった恭愍王と魯国公主。
幼い頃元に連れて行かれ、ひどい侮辱をうけて生きていたコンミン王は高麗を実質的に支配した最後の王であるという点で、彼の役割は重要に迫ってくる。
元の国が嫌いだったコンミン王が、元のノグク公主との結婚によって多くの問題があったんじゃないかと思われるが、そんな彼と夫婦の縁で生きたノグク公主をコンミン王は心から愛していたという。
おそらく子供の頃元という国に連れて行かれた恭愍王は、遠い異国の地であった高麗で、自分だけを信じて頼るしかないノグク公主と同病相憐の傷みを共に分かち合ったのではないか?
ノグク公主の死の後、恭愍王は彼女の肖像画を掲げていつも一緒に食事をしながら話をして寝床に入った話だけでも、彼にノグク公主は元の国の公主ではなく、彼が愛した最後の存在だったんじゃないかな?