俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）は21世紀‘私たちの天国’？
“演出する時、淡い緑に重点をたくさん置いたが、俳優たちも淡い緑色を持っている。”ピョミンス監督は韓国ドラマ、俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）を色を例えて定義した。
6月23日、俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）、製作発表会現場で公開されたミュージックドラマ形式の予告編は、ストーリーを長々と説明するのではなく、作品の全体的な雰囲気を視覚的に見せてくれた。
青のジャケットを着て白いイヤホンをつけたまま自転車に乗るイシン（ジョンヨンファ）と目を閉じてそよそよと吹いてくる風を全身で感じるイギュウォン（パクシネ）の表情だけ見ても、彼らが青々とした青春であることを感じることができる。
それで、俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）は、ピョミンス監督の表現を借りれば、透明なドラマだ。
キャンパス、青春、芸術そして夢。
芸術大学の学生が集まり、学校の100周年記念公演を作っていくという‘俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）’は、ちょっと大学版‘ドリームハイ’のように見えるが、パッケージが似ているだけで、内容は確実に違う。
‘ドリームハイ’は、歌と踊りが中心だったら、俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）は、国楽と実用的な音楽の調和というパクシネの説明も間違ってはないが、単にジャンルの違いだけで説明することは、何か不足している。
‘ドリームハイ’では、ただ一人だけがKになれるという物語で、その中で、教師は教え、学生は学ぶ存在であった。
しかし、俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）において、校正は競争も、境界もない空間だ。
100周年記念公演ではみんなで作っていく夢であり、教授と学生たちは“同じ時代を生きている青春”（ピョミンス監督）であり、“野球で、投手がどんな球を投げて打者をアウトさせるのかを悩む３回表”（パクシネ）の時期を経験している不完全な存在であり、誰が誰を教える一方的な関係ではない。
青春、そして一緒にするということの意味
もちろん、その”不完全”というのは才能ではなく、人間的な成熟であることを意味するものである。
イシンは、生まれつきのギターの神童で、イギュウォンは韓国内のパンソリの3大明昌である祖父の才能を受け継いでおり、キムソクヒョン教授（ソンチャンウィ）は、ブロードウェイにまで進出した有能な演出家だが、それらはすべて自分がしている芸術が最高であり唯一だと思う存在だ。
そんな芸術家たちが集まって一つの公演を完成するというのは、20年以上、自分を包んでいた卵を破って出てくるのと同様に骨の折れるプロセスだ。
しかし、苦しいのが青春であり、青春だからこのすべての過程が美しい事である。
20代イシンとイギュウォンの下手なロマンス、30代のキムソクヒョンとチョンユンス（ソイヒョン）の胸が痛む愛を問わず、すべての“いきいきとした初恋の感じ”（ソイヒョン）に描写しようとするのも”何やっても盛んな時”という事実を強調するためである。
この輝く時代はKBS‘フルハウス’、‘彼らが住む世界’、SBS ‘コーヒーハウス’などを演出したピョミンス監督の手を経て、現実とファンタジーが適切に混合される姿で表現される予定だ。
場合によっては、‘フルハウス’のように可愛らしく、時には‘彼らが住む世界’のようなディテールに。
いくら‘俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）’がドラマチックなストーリーよりも、美しい映像美を表に出すが、初主演作に挑戦するジョンヨンファをはじめとして、パクシネ、ソンチャンウィ、ソイヒョンなど若い俳優たちが作品の重心を支えているという点は事実懸念される部分である。
ジョンヨンファの“ミンヒョクと一緒にすると、ひょっとしてシーエヌブルーのような感じが出ないんじゃないか、シネと一緒にするとひょっとしてSBS‘美男＜イケメン＞ですね’のように見えないではないか”という悩みも、これから‘俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）’が背負わなければならない課題だ。
それにも一つの幸いな事は、主演俳優たちがすでに芸術をする人々の心を理解しているという点だ。
実際にジョンヨンファは、バンドシーエヌブルーのボーカルとギターを担当しているミュージシャンで、ソンチャンウィは、すぐそばでの公演の演出家たちの哀歓を見守ってきたミュージカル俳優だ。
“実際、俳優たちがしている努力をドラマにした”と言う、ピョミンス監督の言葉のように、主演俳優たちは音楽をして演技をして舞台に上がりながら自然に体得したものを今回の作品で、自然に溶かし出すと見られる。
復讐とお金で綴られた水木韓国ドラマの中で、果たして‘俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）’の爽やかな夢は、視聴者たちの苦しい胸をすっきりさせてくれるのだろうか。
俺のこと好きでしょ（君は私に惚れた）は6月29日、夜9時55分、最初の花の芽が開かれる。
